緑内障におけるフーリエドメインOCTの役割

 緑内障は自覚症状に乏しい疾患であり、視野異常などを自覚し来院した際には病状がかなり進行している症例が少なくない。
 緑内障の治療は障害の進行を遅らせることが目的だが、進行期緑内障の場合、有用な視力・視野を生涯保持させることは容易ではない。よってより早期に緑内障を発見すること、また進行期緑内障においては障害の進行を的確にとらえ治療方針を決定していくことが重要となってくる。
 緑内障は、構造学的変化(網膜神経線維層欠損と視神経乳頭陥凹)が機能変化(視野異常)に先行するので、網膜視神経線維層と視神経乳頭を定量的に評価することが大変重要である。
 当院では緑内障診療に下記検査も行っているのでより高い確率で緑内障の検出ができ、また早期発見・経過観察に非常に有効である。


  • 構造変化の定量的評価として、 フーリエドメインOCT撮影(網膜神経線維層欠損と視神経乳頭陥凹)
  • 機能変化の定量的評価として、 ハンフリー静的視野検査


網膜神経線維層欠損


正常の視神経乳頭
フーリエドメインOCTでは、ディスク周囲3.45mmの網膜RNFLの厚さを測定している。
乳頭下方(I)>上方乳頭(S)>鼻側乳頭(N)>耳側乳頭(T)の順に厚い。
正常の平均と比較し、菲薄化やISNTの法則のくずれなどがあると緑内障性障害を疑う。
【正常の視神経乳頭】
 


<フーリエドメインOCT RTVue-100 RNFL3.45>
フーリエドメインOCT RTVue-100 RNFL3.45
 
フーリエドメインOCT RTVue-100 RNFL3.45



視神経乳頭陥凹


リムの形、面積を正常と比較し、ノッチングが生じていたり全体的に薄くなっていたりしていると緑内障性障害を疑う。
緑内障によって神経節細胞が死んでいくにつれて神経節細胞複合体(GCC)が薄くなる。


正常眼と緑内障眼での視神経乳頭の陥凹(cup)の形態   ノッチング
<正常眼と緑内障眼での視神経乳頭の陥凹(cup)の形態>   <ノッチング>
※白矢頭で挟まれた部分は網膜神経線維層束状の欠損


<フーリエドメインOCT RTVue-100 NHM4>
フーリエドメインOCT RTVue-100 NHM4



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